ウェイクボードトリックグラブの基本

 


  前回は高く飛ぶ2ウェイキエアーを練習しました。
  今回はグラブをするための2ウェイキエアーを練習しましょう。


■ グラブをするための練習
これからグラブを始めようとする人は勿論だけどグラブで悩んでいる人も一度グラブのための2ウェイキエアーをしっかりと練習してみよう。
2ウェイキはちゃんと飛べるのにグラブが出来ない、ボードに触れるが持てない等という相談をよく受ける。
それは、ほとんどの人が自分でボードを取りに行っているからです。グラブは取りに行くのではなくボードを来させるのです。シークエンスをよく見て下さい。
膝をしっかりと引き寄せればボードを取りにいかなくても手を下ろすだけでそこにボードがあるはずです。
まず2ウェイキを飛んでから膝を曲げてボードを引き寄せるだけ。ほとんどの人は2ウェイキが出来たら、このStepを飛ばしていきなりグラブをしようとして、なかなかうまくいかないのです。

 

 

ウェイクボードグラブ

 

通常の2ウェイキエアーと同じアプローチでウェイキに向かってくる。ウェイキを上るときに一気に腰を上げ後ろ足がウェイキのトップに来た時に強くウェイキをプッシュする。いったん膝を真っ直ぐになる位突き放し完全にボードがリリースしたら膝を引き寄せる。このとき膝が胸に着きそうになる位まで引き寄せるように練習しよう。ボードを引き寄せると言う事より膝をひきつけると言うイメージが大切。エアーのピークで最大に引き寄せたら元に戻し、そしてランディングに入る。この練習をする時に特に意識してほしい事は飛ぶ、曲げる、戻す、降りると4つの動作を意識して練習する事。多くの人は最後の戻す、降りる、が無く、戻しながら降りると言った3つの動作になってしまっている。この練習をちゃんとすればグラブも簡単になる。

 

ウェイクグラブ

 

通常の2ウェイキエアーと同じアプローチでウェイキに向かってくる。後ろ足がウェイキのトップに来た時に強く蹴りだしエアーに入る。ボードがウェイキを完全にリリースしたら胸に膝を付ける位の気持ちで引き寄せる。当然ボードも一緒についてくる。しっかりと引き寄せたら元に戻しそしてランディングに入る。要領はHSと全く同じだがTSは特に膝をしっかりと曲げる事でボードをひきつけるように練習しておかないと、ボードを引き寄せようとすると体が前傾しやすくバランスを崩しやすい。あくまでもボードから近づいてくると言う感じを覚えよう。




■ 基本のグラブトリックの練習

グラブトリックの種類は大変沢山あります。同じように見えても少しグラブする位置が変われば別のグラブトリックになります。ここでは簡単なグラブリックを練習してみましょう。まず、その前に覚えておかないといけないことはその1、グラブトリックは2ウェイキの延長線上にあると言う事。多くの人がグラブをするとエアーが低くなります。グラブに気をとられ完全にウェイキをリリースせずにグラブの体勢に入ってしまうからです。必ず2ウェイキエアーを飛びきってからグラブに入ること。その2、グラブは持ちに行くのではなくボードを持ってくると言う事。この2つはよく覚えておいてください。


HSのグラブ●HSはTSに比べ、体の自由が利きやすくエアーが飛びやすいので沢山の種類のグラブが可能になります。フロントハンドでグラブ、バックハンドでグラブヒールやトゥサイドをグラブ等。まず、簡単な基本的なグラブを練習しましょう。

 

ウェイクボードグラブ

 

■HSインディグラブ(足と足の間のトゥサイドをグラブ)
 ウェイキへのアプローチはシークエンスのようにアウトからウェイキ近づくにつれて腰を落としエッジを強め膝のバネを溜める。後ろ足がウェイキのトップにきたらしっかりとウェイキをプッシュしエアーに入る。ボードが完全にウェイキをリリースしたらバックハンドを離し両膝を曲げボードを引き寄せる。バックハンドを放しエアーのピーク付近でボードを完全に引き寄せてからグラブするようにする。グラブのコツは、とりに行かずにボードを来させる。そんなイメージで。しっかりグラブが出来たらグラブをやめてランディングに入る。この時あわててハンドルを持ちに行かなくてもフロントハンドでハンドルを持っているので片手でもそれ程不安定にはならない。

 

 

トーイングボートの操縦

 

トーイングボートの走り方にもウェイクボードの上達に密接な関係があります。よく縦横無尽に走り回っている人を見かけますが、それでは自分の曳き波で水面をどんどん荒らしているだけでなく危険でもあるし、他のウェイクボーダーに多大な迷惑をかけてしまいます。これはウェイクボーダーとしてのマナー違反です。原則として2つの旋回ポイントを決め(図のAとB)そのポイントを結ぶ一直線上の往復とします。ここで大切な事は旋回したら必ず自分の走ってきたコースに戻るという事。そうすれば引き波(ローラー)は外側に発生するので常にフラットな水面を維持する事ができるのです。また、旋回もローラーを残さないようにする為に右旋回なら一度左へ方向を変え右に旋回するようにします。左旋回はその逆。


※本文タイトルHSはヒールサイド。TSはトゥサイドの略。

※トーイングボート、スープラランチ1。


 


今回の峠塾はいかがでしたか?
2ウェイキエアーができるようになったら次回からはどんどんトリックに進んでいきます。
お楽しみに。ところでお知らせです。
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